「もっと自分に合った職場があるのではないか？」「もっと自分の才能を活かせる仕事があるのではないか？」というポジティブな理由から、「人間関係に悩んでいる」「納得できる給料がもらえない」などといったネガティブな理由まで、転職を考えるケースはさまざまです。しかし、安易に転職をすると、「前の職場の方がよかった」と後悔することにもなりかねません。ですから、後悔しないためには、転職をする前に本当に転職をするべきなのかどうかをきちんと確認しましょう。
確認するときのポイントの一つは、現在の職場が本当に悪い環境なのかどうかを客観的にみることです。残業が多いか少ないか、休みはしっかりと取れるかどうかなど、職場環境や上司、部下との関係性をひとつひとつ確認してみてください。そして、転職をした後で、それらがもっとよくなる可能性について考えてみましょう。
それから、自分のスキルをもっと活かせる職場に転職したいという場合には、どのような仕事をしたいのかを明確にしておくことが大切です。また、どのようにスキルアップをしていきたいかもイメージしておきましょう。漠然とした目標だと転職先は見つけにくくなりますし、転職できても同じ悩みを持つことになる可能性が高くなるので、具体的に目指す方向性を絞ることがポイントです。
ちなみに、人間関係が原因で転職をしたい場合は、何が原因になっているのかを振り返ってみましょう。転職をしても人間関係に関する悩みはついてまわります。現在の職場でうまくいかない理由が自分にあるのであれば、転職をしても同じ状況になってしまいます。自分の言動や行動、コミュニケーションの取り方などに問題がなかったか考えてみてください。その結果、原因が周りにあり、解消の見込みがない場合は、転職を検討してみるのも一つの方法です。